これまで鉄筋コンクリート造や、鉄骨造などでの施設建築が多かった中、技術の向上や関係法令の改正もあり、木造での施設建築も増えてきました。
そんな中、建築コストで比較してみると、一般的に木造よりも鉄筋コンクリート造や鉄骨造等の方がおおよそ1.3~1.5倍高くなると言われており、木造施設建築の方がイニシャルコストを抑えることができると言えます。
減価償却とは、当初建築にかかった費用をその年の経費として計上せず、減価償却期間に応じて分割し毎年経費として計上していくことを言います。
※減価償却期間や償却率は、建物種別・構造によって異なります。
償却期間 | 償却率 | |
---|---|---|
木 造 | 22年 | 0.046 |
鉄骨造 | 34年 | 0.03 |
仮に1億円で建築した場合、
それぞれの償却率を掛けると毎年の経費は
になります。
そして、課税額を計算する際、この経費は利益から差し引くことができます。
事業の税金は、法人税や法人事業税などで約20%かかるため、経費160万円の差で約32万円、課税額に差が出ます。
よって経費として多く計上できる木造の方が、開業当初の税金を抑えることができます。
また、立地条件の優れた場所での施設建築をお考えの方は、地主様の意向で借地での計画となるケースもあり、その場合の契約期間は20年前後が目安であることが多いようです。
その為、減価償却期間と借地契約期間を考えると、耐用年数22年の木造は償却期間としてはピッタリで、開業時のリスクを抑えるメリットは大きくなります。
新産住拓では木造建築の中でも、無垢材を使用しています。
無垢材とは、貼り合わせや加工の無い自然素材の木材のことをいいます。
構造材はもちろん、目に見えない部分にも採用しており、無垢材を使うことで健康に良い効果があります。「“木の家の研究をする会”健康に良い自然素材の木の家」より引用
無垢材には、調湿性があり、湿度が高い時には、湿気を吸収し、乾燥時には湿気を放出します。
そうすることで、除湿・加湿の2つの働きをします。
清水ら、木材工業 73(5): 187-192(2018)
また、貼り合わせのない本物の木である無垢材は、豊富な香りを有しており、経年変化による香り成分量の減少が無いことがわかっています。
よって、森林浴のようなリラックス効果やストレスを和らげる効果があります。
内部標準物質ベンズアルデヒドを添加して
セルキテルペン類の含有量を換算
清水ら、木材工業 63(3): 126-13(2017)
無垢材には、近年、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの新しいウイルスによる感染症が流行しています。
特に、新型コロナウイルスの流行により、家で過ごす時間が多くなりました。
そこで、ウイルス感染について、木がもたらす効果を調べたところ、新建材よりも無垢材の方が感染価の低下が高く、抗ウイルスの効果があることが分かりました。
「健康に良い 自然素材の木の家」
このように、自然素材には健康につながる作用があり、「空間の心地よさ」を創り出します。
新産住拓では、環境やSDGsに配慮した次世代につなぐまちづくりを行なっています。
施設建築の分野でも、熊本県内初のZEB医療ビレッジの建築などを手掛けてまいりました。
近年、脱炭素社会の実現に向けて、国の方針として建築物等における木材の利用が促進されています。この方針に合わせ、新産住拓の得意分野である木造建築を活かした施設建築をご提案しています。
新産住拓は熊本の住宅会社です。
大黒柱など住まいを守る骨組みはもちろん、ほとんどの木材に「近くの山の木」を使います。
近くの山の木を使うことは、木材の輸送にかかるCO2削減に大きくかかわります。また、持続可能な森林運営を行うことは、豊かな緑を守ることにも繋がります。
熊本の蒸し暑い夏も、厳しく冷え込む冬も知っている、非常に良質な木材だからです。
地元の気候を知っているのは、地元の木です。
木の産地にこだわることで、より快適で、より強い住まいをつくることができます。